ストレスが腰の痛みを引き起こす!心因性腰痛の可能性をチェック

腰痛で悩んでいる人は非常に多く、厚生労働省の調査では男性の自覚症状の1位、女性でも2位という結果が出ています。(参照:国民生活基礎調査

中でも、最近ではレントゲンやMRIの画像検査でも特に異常が見つからず、原因がわからない症状に悩む人が増えています。

そこで今、その原因として注目されているのが、精神的なストレスが痛みをいき起こす「心因性腰痛」です。

社会的・心理的な要因が腰痛を発生させやすくしたり、痛みを長引かせたりしているのです。

簡単なストレスチェックを使って、心因性腰痛の危険度をチェックしてみましょう。

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関節や筋肉だけが痛みの原因ではない

職場は腰痛が発生しやすい場所だといわれています。


労働者健康福祉機構によると、腰痛が原因で仕事を休んだことがある人は25%で、4日以上連続して休んだ人も10%にのぼります。


一方、仕事を休んでいない人も含めると、なんと全体の8割以上の人が腰痛を経験したことがあるようです。


(参照:労働者健康福祉機構「職場における腰痛の発症要因の解明に係る研究・開発、普及」


どうしてこれほどまで多くの人が腰を痛めてしまうのでしょうか。


腰痛というと、重たいものを持ち上げるなど、腰を痛めやすい動作を繰り返す仕事で多く発生するように感じます。


しかし、実際には仕事に支障が出るほどの腰痛の発生率は、職種によってそれほどの差はなく、事務職や営業職でも同じように発生しているようです。


 


その要因としてここ数年注目されるようになったのが、社会的・心理的な要因です。


腰に負担がかかる動作とは別に、精神的なストレスが蓄積することで腰痛を発生させたり、痛みを長引かせてしまうのです。


 


アンケートの結果からは、仕事への満足度や人間関係のストレスといった心理的な不満が、腰痛の発症や慢性化・悪化に密接にかかわることが明らかになってきています。


時間に追われるサラリーマンに腰痛が多いのは、心因性要因のせいかもしれません。


また、家族が腰痛で苦しんだ経験があると腰痛を慢性化させやすいとされています。


腰痛に対する恐怖や不安が心理的なストレスになり、腰痛の悪化につながってしまうことが考えられます。


ストレスが腰痛を悪化させる

腰痛を引き起こす原因として、「椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」「骨粗しょう症」など、さまざまな病気が知られています。


しかし、腰痛の大部分は検査をしても原因がよくわからない「非特異性腰痛」と呼ばれるものです。


これは現在の検査では明らかにできないようなわずかな体の変化が組み合わさって引き起こされていると考えられています。


この非特異性腰痛の原因の一つとして、社会的・心因的要因が挙げられています。


腰の感覚神経で感知した痛みは、神経を通り、一度脳で処理されて初めて「痛い」と感じています。


すると、脳は「体内鎮痛系」を刺激して、痛みを抑えることがわかっています。


すでにある腰痛や、職場でのストレスによって心理的に不安定になると、脳の機能が障害を起こして痛みに敏感になってしまうことがあります。


これが心因性腰痛のメカニズムの1つです。


 


さらに、思い込みによる痛みの発生も無視できません。


とくに、一度腰痛を発症した人は抑うつ状態に陥りやすいといわれています。


痛みを気にしすぎ、気分が落ち込むことで症状が長引き、悪循環に陥っているケースも少なくないようです。


自分の状態を正しく把握して、前向きにセルフケアに取り組むことが改善への第一歩だといえるでしょう。


【BS-POP問診】で心因性の腰痛かをチェック!

このように、慢性的な腰痛には精神的な問題点が密接に関係している可能性があります。


そこで、精神医学的問題点の影響を評価するために考案されたのが【BS-POP問診】です。


実際に治療の現場でも使われる票を使って、あなたの腰痛に精神的な問題点がかかわっていないかを簡単にチェックしてみましょう


問診項目は全部で10個。


それぞれ1点、2点、3点の中からもっとも当てはまる回答をひとつ選び、その合計点数で判断します。



合計点が15点以上になった場合、あくまでも目安に過ぎませんが、あなたの腰痛には精神的な問題点がかかわっている可能性があります。


(※精神的な問題点はあくまで腰痛の症状を悪化させている要因の一つであるにすぎないケースも多くあります。)


こうした心因性腰痛は多くの場合MRIやレントゲン画像でもこれといった痛みの原因を特定できない場合が多く、一般的に処方も痛み止めなどの対処療法しか施すことができません。


しかし、それは解剖学的にとくに異常がないということの裏返しでもあります。


実際、このように原因を特定できない「非特異性腰痛」の大半は6週間以内に自然治癒するとされています。(参照:腰痛診療ガイドライン2012)


まずは安心することが大切です。


実際に、検査をして異常がないことが分かったことで、痛みの症状が緩和された例もあるようです。


ストレスの原因を解消するように努めましょう。


入浴や適度な運動、ストレッチといった慢性腰痛の改善策として一般的に知られている方法の多くは、ストレスを解消するためにも効果的です。


焦らず、じっくり自分の腰と向き合うことが症状改善につながります。


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